業種別シフト作成ガイド
学習塾のシフトをExcelで管理|講師別の時間集計とコマ表の例
学習塾のシフトは、授業のコマと、講師が働く時間の両方を確認します。科目ごとの担当を決める表と、授業前の準備・授業後の記録まで時間を集計するExcelの表を分け、希望・予定・実績を取り違えない作り方を紹介します。
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学習塾・個別指導塾のシフト作成が難しい理由
学習塾は、授業の時間割が先に決まっており、講師が足りない時間はそのまま授業が成り立たない時間になります。
- 講師が学生で、試験期間に入れない:大学の試験やレポートの時期に、希望が一斉に変わります。事前に聞いておかないと、直前に穴が開きます。
- 授業の時間割が決まっている:生徒の人数と科目に対して、担当できる講師が必要です。人数だけでなく、教えられる科目も確認します。
- 曜日・時間帯が集中する:平日の夕方から夜と、土日に授業が集中します。講師の希望もその時間帯に偏ります。
- 講習期間の増員:春・夏・冬の講習期間は、授業が増え、講師の勤務も大きく変わります。
個別指導の1週間のコマ表の例
個別指導塾の、夕方から夜のコマの架空例です。この表では生徒2人につき担当講師1人という練習上の前提を置きます。実際の方針や科目対応とは別に確認してください。
| 曜日・コマ | 生徒数 | 必要な科目 | 必要な講師 |
|---|---|---|---|
| 月 17:00〜18:30 | 6人 | 数学4人・英語2人 | 数学2人・英語1人=3人 |
| 火 18:40〜20:10 | 8人 | 数学4人・英語2人・理科2人 | 数学2人・英語1人・理科1人=4人 |
| 木 17:00〜18:30 | 4人 | 英語2人・国語2人 | 英語1人・国語1人=2人 |
| 土 13:00〜14:30 | 10人 | 数学4人・英語4人・国語2人 | 数学2人・英語2人・国語1人=5人 |
学習塾・個別指導塾の必要人数は、場面ごとに確認する
コマごとに、生徒の人数と教えられる科目を並べて確認します。
生徒2人につき講師1人という数は、この表の計算を説明するための仮定です。塾の方針や科目・学年に合わせて必要人数を入力し、予備担当を置く場合は上の人数とは別欄で確保します。
| 場面 | 確認すること | 調整の例 |
|---|---|---|
| 平日の夕方〜夜 | 生徒の人数に対して、講師が足りているか | 個別指導は、講師1人が受け持つ生徒数を決めておく |
| 科目ごとの担当 | 数学・英語など、教えられる講師が入っているか | 担当できる科目を一覧にして、シフトと並べて見る |
| 講習期間 | 通常期と比べて、授業の数が増える時間帯 | 講習の前に、講師の勤務可能日を早めに聞く |
| 試験期間 | 講師が入れない時期と、代わりの講師の有無 | 試験期間の予定を、学期の初めに回収する |
学習塾のシフト希望を集めるときの確認点
講師の学校や、試験の詳しい内容まで聞く必要はありません。入れない期間と、確定していない予定の確認日だけを聞きます。
- 学期の初めに、試験や長期休暇の予定をまとめて聞く
- 教えられる科目と、学年を一覧にしておく
- 授業の振替や代行の依頼の方法を決めておく
コマ数の偏りは、収入の偏りでもある
平日の夕方などに希望が集中すると、割り当てに差が出ます。コマ数だけでなく、準備や記録など授業外の作業も含めて各講師の予定時間を確認します。作業区分ごとの記録対象・単価・支払方法は塾の担当者に確認し、授業以外の時間を記録表から落とさないようにします。割り当ての基準も事前に説明し、本人の勤務可能時間と合わせて調整します。
学習塾・個別指導塾のシフトに、Excel・専用ツール・AIをどう使うか
シフトエンジンは小売店向けで、授業の時間割や担当科目の管理には対応していません。学習塾では、時間割に講師を割り当てる専用のシステムを使う塾も多く、希望の回収と提出状況の管理の部分を、無料のテンプレートや提出ツールで補う方法があります。
人数や休憩の確認は、AIが作った案をプログラムで検算する方法もあります。AIには、氏名ではなく記号を渡してください。
Excelはコマ表と、準備・授業・記録の時間一覧を分ける
上のコマ表は、科目ごとの担当を決めるための表です。時間合計は別の一覧にし、一行を一人・一日・一つの重ならない作業区間とします。授業だけでなく準備や記録も区分して残します。
以下の架空の予定例をExcelのA1へタブ区切りで貼り付けます。A列は日付、B列は講師ID、C列は作業区分、D・E列は開始・終了、F列は数値の休憩分、G列は予定/実績です。開始・終了は同日内のExcel時刻値とします。コマ間の休みは作業区間に含めないか、区間に含めてF列で控除し、二重に引かないようにします。
H列を「時間(分)」とし、H2に =ROUND((E2-D2)*1440-F2,0) を入力してH9までコピーします。分単位の例です。空白、文字列、終了が開始より前、区間を超える休憩は計算前に確認します。休憩なしは数値0とし、空白の未確認と区別します。
日付 講師ID 作業区分 開始 終了 休憩(分) 予定/実績
2026/11/2 S001 準備 16:40 17:00 0 予定
2026/11/2 S001 授業 17:00 18:30 0 予定
2026/11/2 S001 記録 18:30 18:40 0 予定
2026/11/2 S001 授業 18:40 20:10 0 予定
2026/11/2 S002 準備 16:45 17:00 0 予定
2026/11/2 S002 授業 17:00 18:30 0 予定
2026/11/2 S002 記録 18:30 18:45 0 予定
2026/11/3 S001 準備 16:00 17:00 15 予定| セル | 時間区間と休憩 | 結果(分) |
|---|---|---|
| H2 | 16:40〜17:00、休憩0分 | 20 |
| H3 | 17:00〜18:30、休憩0分 | 90 |
| H9 | 16:00〜17:00、休憩15分 | 45 |
SUMIFSで講師別・作業区分別の予定時間を集計する
集計欄をJ1から置きます。J2にS001、J3にS002を入れ、K列を合計分、L列を小数時間、M列を時間表示とします。SUMIFSの条件範囲と合計範囲は同じ行数にそろえます。次の式はG列が「予定」の行だけを集計し、実績と混ぜない設計です。
K2をK3までコピーすると、S001は255分、S002は120分です。L2は =K2/60 で4.25時間、M2は =K2/1440 とし表示形式を[h]:mmにすると4:15です。4.25を4時間25分と読まないでください。月間合計では24時間を超えるため、時刻用のh:mmとの違いも確認します。
授業だけを見るときはC列の条件を加えます。準備・記録を消さず、全体と内訳を並べて点検します。作業区分で単価が異なる場合も、この時間集計だけで給与を確定せず、確認した条件と別に照合してください。
K2(講師別・予定の合計分)
=SUMIFS(H$2:H$9,B$2:B$9,J2,G$2:G$9,"予定")
L2(小数時間)
=K2/60
M2(表示形式を[h]:mmにする)
=K2/1440
S001の予定授業分
=SUMIFS(H$2:H$9,B$2:B$9,"S001",C$2:C$9,"授業",G$2:G$9,"予定")| 講師/内訳 | 合計分 | 小数時間 | [h]:mm |
|---|---|---|---|
| S001の全予定 | 255 | 4.25 | 4:15 |
| S001の授業 | 180 | 3 | 3:00 |
| S001の準備 | 65 | 約1.0833 | 1:05 |
| S001の記録 | 10 | 約0.1667 | 0:10 |
| S002の全予定 | 120 | 2 | 2:00 |
希望・振替・実績を同じ値に上書きしない
試験期間の希望は、入れない期間と未定の回答予定日を先に回収します。私的な事情の詳細を全員向けのコマ表へ載せる必要はありません。
授業の振替や代行が決まったら、対象日・講師ID・変更前後・生徒への連絡担当を記録します。更新後も元の行が「予定」のまま残って二重集計されないか確認してください。実績は別シートまたは区分で保管し、予定と分けて集計します。
この例は同日内・分単位の手作業用です。日時入力、重複、範囲追加、作業区分の表記揺れを点検してから使います。勤務条件や休憩の適切さ、給与額を自動判定する表ではありません。
- 対象月・試験期間・回答期限をそろえる。
- 科目別担当と授業外の作業時間を記録する。
- 範囲と講師IDを確認し、明細から合計を照合する。
- 代行確定後は元の予定と連絡先を確認する。
- 期間末に予定と実績を別々に集計する。
よくある質問
講師の希望は、いつ集めればよいですか?
試験や講習の時期を考慮し、通常は月初めの前に集めます。学期の初めに、試験期間の予定をまとめて聞いておくと、直前の変更が減ります。
個別指導のシフトは、講師1人あたり何人の生徒ですか?
塾の方針や科目によって異なるため、一律の数はありません。塾で決めた基準に沿って、必要な講師の人数を計算します。
授業の振替は、どう管理しますか?
振替の依頼の方法と、代行を頼む順番を決めておき、変更を記録します。
塾講師のシフトは、いつ決めますか?
試験や講習の時期を考えて、月の初めの前に希望を集めます。学期の初めに、試験の予定をまとめて聞いておく方法もあります。
授業の振替や代行は、どう管理しますか?
依頼の方法と、代行を頼む順番を決めておきます。変更は、日付と担当を記録して、生徒側の連絡にもつなげます。
授業コマ数だけで講師の勤務時間を計算できますか?
準備・記録・打合せなどがあればコマ数だけでは一覧になりません。記録対象と単価を塾の担当者へ確認し、作業区分と開始終了を分けて残します。このページは入力した分の集計例で、給与や法令上の取扱いを自動判定しません。
講師別の合計が二倍になるときは何を確認しますか?
同じ予定の重複行、振替前の古い行、予定と実績の混在を確認します。SUMIFSに予定/実績の条件を含め、対象期間の行だけが集計範囲に入っているかも確認してください。
参考にした公式情報
制度・仕様の最新の内容は、次の公式情報で確認してください。このページの数値や基準は、公式の内容に代わるものではありません。
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