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シフト表の作り方|希望回収から完成までの手順

シフト表は、必要な時間帯と人数を決め、スタッフの勤務条件と希望を集め、仮配置・点検・調整を経て確定します。初めてなら、一週間の小さな表で「誰が、いつ、何を担当するか」を最後まで確認してから月間表へ広げると、作業の順番を覚えられます。ここではスタッフ4人の架空の店舗を例に、手書きでもExcelでも使える作り方を、希望回収から共有までたどります。

編集:シフトエンジン。参照した公式資料と確認日は本文末尾に掲載しています。

実際に試す・記入する

1.作成する期間・勤務枠・締切を決める

最初に対象期間、営業時間、必要な人数を紙に書きます。「一日に2人」だけでは、午前中に2人集まって午後が無人になる可能性があります。時間帯ごとに必要人数を書き、開店・閉店など担当できる人が限られる仕事も添えてください。前月の表を使う場合も、祝日、営業時間の変更、イベントを確認してから日付を直します。

今回の練習は、月曜から日曜まで営業する架空の小さな店舗です。早番は09:00〜13:00、遅番は13:00〜17:00で、それぞれ1人が必要な設定です。全員が担当する業務を習得済み、勤務枠は各4時間、時間帯の重複や追加の引き継ぎ時間はないという簡略例です。実際の店では、引き継ぎや休憩、混雑時の増員を別途組み込みます。

希望提出日、案を確認する日、確定を知らせる日も先に設定します。たとえば「翌週分は水曜に希望回収、木曜に確認、金曜に確定通知」は運用例であり、全国共通の法定期限ではありません。厚生労働省は、希望の聴取や確定表の通知期限・方法などを、あらかじめ労使で話し合って定めることを示しています。

1.作成する期間・勤務枠・締切を決める
勤務枠出退勤予定必要人数担当業務
早番09:00〜13:00毎日1人開店・午前の接客
遅番13:00〜17:00毎日1人午後の接客・閉店

この節の参照資料:厚生労働省「いわゆる「シフト制」により就業する労働者の適切な雇用管理を行うための留意事項(令和8年6月改正)」

2.契約条件と今回の希望を分けて集める

回収する項目は、氏名、対象期間、勤務できる日と時刻、勤務できない日、希望する回数、確認が必要な予定です。「火曜は可」だけでなく「火曜09:00〜13:00可」と書いてもらうと、早番か遅番かを聞き直さずに済みます。空欄を勤務可能と推測せず、未回答として確認しましょう。

毎週の勤務日数や時間帯など、すでに契約で決めた条件は別に確認します。今月の希望提出だけで契約条件が自動的に変更されるわけではありません。希望、勤務不可、契約上の条件を一つの「○×」にまとめると、どこまで調整してよいか分からなくなります。

練習では、次の勤務可能日と回数を全員と確認済みとします。希望した枠に入ることを約束する一般的な制度の説明ではなく、この例を組み立てるために合意した条件です。実務では、必要人数を満たせない場合の相談先や、予定未定の人への再確認日も残します。

2.契約条件と今回の希望を分けて集める
スタッフ勤務可能な枠今回合意した勤務回数
A月・水・木・金・日の早番4回
B月・火・木・土の遅番4回
C火・金・土の早番3回
D水・金・日の遅番3回

この節の参照資料:厚生労働省「いわゆる「シフト制」により就業する労働者の適切な雇用管理を行うための留意事項(令和8年6月改正)」

3.候補が少ない枠から仮配置する

名前を上から順に埋める前に、各枠へ入れる候補を書き出します。この例では、火曜と土曜の早番はCだけ、木曜の早番はAだけです。候補が一人の枠を先に入れ、その後で候補が重なる金曜の早番を決めると、後戻りを減らせます。

たとえば、最初にAを月・水・金・日の早番へ入れると、Aの4回を使い切り、木曜の早番が空きます。ここでCを木曜へ勝手に配置せず、Cが入れる金曜をCへ、木曜をAへ置き直します。するとAは月・水・木・日、Cは火・金・土となり、二人の条件と必要人数がそろいます。

それでも候補がいない枠は「要調整」と明記します。作成者が空欄を隠すために不可の日を埋めたり、特定の人の追加勤務を当てにしたりせず、担当者が条件を確認して相談します。早番から遅番へ動かすときも、時刻や担当業務が変わるため、単なる名前の移動として扱わないでください。

  1. 曜日ごとに早番・遅番の空き枠を用意する
  2. 候補が一人の枠から仮に割り当てる
  3. 複数候補の枠で日数を調整する
  4. 候補がない枠を一覧にして相談する

4.完成案を日別と個人別の二方向で点検する

上記の条件で組むと、次の一週間の完成案になります。「休」はこの表で勤務予定がないことを表し、法定休日や有給休暇などの勤怠区分を判定する記号ではありません。実際の管理では休日・休暇の区分も職場のルールに従って確認します。

縦に見れば、毎日早番1人・遅番1人がいるかを確認できます。横に見れば、AとBは各4回で16時間、CとDは各3回で12時間です。合計14枠×4時間=56時間で、個人別の合計16+16+12+12=56時間とも一致します。合計が合っても勤務不可への割当がないかは別に照合します。

この例は一勤務4時間ですが、長い枠へ置き換えるときは出退勤時刻だけで人数を数えず、休憩中の配置も確認します。厚生労働省の資料では、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を勤務途中に与える必要があると説明しています。また、前週・翌週も見て連続勤務や休日を点検し、職場に適用される労働時間制度と契約条件を確認してください。

4.完成案を日別と個人別の二方向で点検する
スタッフ月火水木金土日回数/時間
A早休早早休休早4回/16時間
B遅遅休遅休遅休4回/16時間
C休早休休早早休3回/12時間
D休休遅休遅休遅3回/12時間
早番人数1111111計7枠
遅番人数1111111計7枠

この節の参照資料:厚生労働省「いわゆる「シフト制」により就業する労働者の適切な雇用管理を行うための留意事項(令和8年6月改正)」

5.案の確認を済ませてから確定版を共有する

点検した案には対象期間と「確認用」を表示し、全員へ自分の曜日・時刻を確認してもらいます。訂正が入ったら、変更したセルだけでなく、入れ替えた人の勤務と時間帯の人数をもう一度見ます。確認中の表と確定した表を同じ名前で送ると混乱しやすいので、状態と版を明記してください。

確定通知には「○月○日〜○月○日分、確定版v1、早番09:00〜13:00/遅番13:00〜17:00、確認先は店長」と記載します。訂正版を出すときは、新しい表に加えて「木曜のAさんは09:00出勤」のように対象者・日付・時刻を文章でも伝えます。確定後の労働日や時間の変更は基本的に労働条件の変更に当たるため、厚生労働省の留意事項に沿って双方の合意を得て扱います。

印刷して掲示する場合は、名前、対象期間、凡例が切れていないかをプレビューで確認します。Microsoftは、画面で見える色や網かけが白黒印刷では同じように表示されない場合があると案内しています。色だけで早番・遅番を知らせず文字も残し、スマホで読む人にも時刻が分かる形式を用意します。

この節の参照資料:厚生労働省「いわゆる「シフト制」により就業する労働者の適切な雇用管理を行うための留意事項(令和8年6月改正)」 / Microsoft「ワークシートやブックを印刷する」

6.翌週は元の希望と実際の変更を材料に直す

完成したシフト表は勤務予定です。遅刻、早退、追加勤務などの実績は別に記録し、予定表をそのまま実際の労働時間として給与計算に使わないようにします。勤務変更が多かった枠には、理由を短く残します。「金曜の夕方が足りなかった」「希望の時刻が曖昧だった」など、次の回収で直せる点を探してください。

まずは一週間で、必要な勤務枠、回収した条件、仮の配置案、点検済みの完成版を一式残します。慣れてから月間表へ広げ、関数やアプリは繰り返し困る作業に合わせて追加します。Excelの数式を先に作り込むより、希望が正しく集まり、全員が完成版を読めることを先に確かめるのが、この入門手順の到達点です。

参考資料・記事について

公式資料の機能説明・制度案内を参照し、手順と記入例は当サイトで作成しています。想定例・試算は実在する店舗の実績ではありません。制度やサービスの条件は変更される場合があるため、参照先の最新情報もご確認ください。

よくある質問

初心者は手書きとExcelのどちらでシフト表を作ればよいですか?

初回はどちらでも構いません。必要人数、勤務可能時間、担当、確定状態が読めることを優先します。修正や集計が増えるならExcelなどへ移し、基本の配置手順を保ったまま効率化してください。

希望を出していない人は空いている日に入れてよいですか?

未回答を勤務可能と決めつけず、本人へ確認します。契約で決めた勤務条件と今回の希望を区別し、回答の確認が終わっていない枠は未確定と表示してください。

必要な人数がそろわないときはどうすればよいですか?

不足する日付・時間帯・人数・担当を一覧にし、勤務可能な人への相談や業務の調整を行います。勤務不可の日への無断割当で表だけを埋めず、調整が済むまでは確認用の案として扱います。

毎日の人数が合っていれば完成ですか?

人数だけでは十分ではありません。時間帯、担当できる業務、休憩中の配置、個人の勤務条件と日数、隣接する週の勤務も確認します。さらに、本人への通知と訂正の整理を終えて確定版を共有します。

次に確認したいこと

希望回収の項目を確認する

関連する解説や記入例を、ご自身の確認したい内容に合わせてご利用ください。