掛け持ちバイトのシフト管理|重複を防ぐ予定の書き方
掛け持ちバイトのシフト管理では、勤務先ごとの予定を同じ週の画面にまとめ、「希望を出した枠」と「確定した勤務」を分けます。勤務時刻が重ならなくても移動が間に合わないことがあるため、移動・食事・準備に必要な時間も先に確保します。専用アプリを選ぶ前に、この記入ルールを決めておくと、カレンダーや紙でも重複に気づきやすくなります。
編集:シフトエンジン。参照した公式資料と確認日は本文末尾に掲載しています。
1.勤務先・状態・連絡元を一件ずつ記録する
まず勤務先Aと勤務先Bの締切日、確定予定日、変更の連絡先を並べます。Aの確定がBの希望提出より遅い場合、どちらにも同じ時間を「いつでも勤務可」と出すと、両方から割り当てられる可能性があります。先に確定する方を待てるか、勤務できる曜日を勤務先ごとに分けられるかを各勤務先に相談しましょう。
予定名は「【確定】A店 9:00〜13:00」のように、勤務先と状態が文字だけで分かる形式にします。「【希望提出済】B店 17:00〜21:00」は確定連絡を受けるまで残し、その時間を別の勤務先へ重ねて出さない運用にします。提出済みの希望は、必ず勤務になるという意味でも、自由に取り消せるという意味でもありません。訂正方法は勤務先に確認します。
メモ欄には「10月28日18時、店長のチャットで確定確認」などの連絡元を残します。色だけで勤務先や確定状態を表すと、白黒印刷や別端末で判別しづらくなるため、色は文字の補助にします。私用の予定も同じ画面で見ますが、その理由まで勤務先へ共有する必要があるかは別に判断します。
2.1週間の例で、勤務と勤務の間に必要な時間を確かめる
次は架空の例です。A店からB店まで移動に30分、食事・着替えに30分を見込み、勤務間に計60分の枠を確保しています。この60分は生活上の予定を組むための設定で、法定の一律基準ではありません。交通事情や疲れ方に応じて広げます。
火曜はA店の終了からB店の開始まで45分しかなく、本人が設定した60分を確保できません。時刻上の勤務重複はなくても、そのまま両方を引き受けず、B店に開始時刻を相談するなどの調整が必要です。金曜はB店が希望段階なので、A店から追加勤務の依頼が来ても、先にB店への希望をどう扱うか確認します。
| 曜日 | A店 | B店 | 本人の確認・対応 |
|---|---|---|---|
| 月 | 確定 9:00〜13:00 | 確定 15:00〜19:00 | 間隔2時間。移動等60分を置ける |
| 火 | 確定 9:00〜13:00 | 希望提出済 13:45〜17:45 | 間隔45分。開始14:00以降で相談 |
| 水 | 勤務なし | 勤務なし | 授業・家事・休養を先に確保 |
| 木 | 確定 9:00〜13:00 | 勤務なし | 退勤後の予定を含めて確認 |
| 金 | 勤務なし | 希望提出済 17:00〜21:00 | 別の依頼に即答せず、希望の扱いを確認 |
| 土 | 勤務なし | 確定 10:00〜14:00 | 最新の確定連絡と照合 |
| 日 | 勤務なし | 勤務なし | 翌週分の提出・変更を点検 |
- 移動経路は通常時だけでなく、雨天や乗り換え待ちも見込む。
- 終業後すぐに出られない日があるなら、その実態を相談する。
- 深夜勤務は「翌日」の日付まで入れ、翌朝の予定と並べる。
- 週の空白をすべて追加勤務で埋めず、睡眠や休養の時間も確認する。
3.アプリは二つの勤務先を同時に見て試す
掛け持ちに使うシフト管理アプリを探すときは、給料の予測額だけで選ばず、二つの勤務先を並べて重複を発見できるかを試します。上の火曜の例を入力し、45分の間隔だと分かるか、希望と確定を識別できるか、開始時刻の訂正に何回の操作が必要かを確かめてください。
一般のカレンダーも候補です。Google カレンダーの公式ヘルプでは、予定のタイトルや詳細の入力、既存予定の編集、色の選択が案内されています。これらを使い「【希望提出済】」「【確定】」を予定名に付ける方法は、この記事の運用例です。希望を勤務先へ送ったり、店長の表と自動連携したりする機能を意味しません。
- 勤務先名と勤務時間を週表示で同時に読めるか。
- 勤務先別の色に加え、状態を文字で記入できるか。
- 勤務枠とは別に、移動や提出締切の予定を作れるか。
- 終了が翌日になる勤務を、正しい日付で入力できるか。
- 機種変更やアプリをやめるとき、自分の記録を残せるか。
この節の参照資料:Google カレンダー ヘルプ「予定を作成する」
4.希望提出・確定連絡・訂正のたびに更新する
一度入力した予定も、勤務先からの変更連絡を受けて更新しなければ古いままです。希望提出時は「提出済」にし、確定連絡を受けたら元の希望を確定予定へ更新します。同じ勤務を二件残すと、二重に働く予定に見えるため、不要になった仮予定は整理しましょう。
通知は、出勤の直前だけでなく「希望の締切前」「確定表を確認する日」に使うと、提出忘れや転記漏れを点検できます。Google カレンダーでは予定ごとの通知を設定できますが、通知設定は自分のアカウントに適用されます。自分の通知を設定しただけで、店長へ変更が伝わったとは考えないでください。
- 勤務先の確定表や連絡を開き、対象期間と氏名を確認する。
- 自分の予定の開始・終了・勤務先を、一件ずつ照合する。
- 移動枠や翌日の予定に支障がないかを確認する。
- 変更があれば勤務先へ連絡し、回答待ちの間は「変更相談中」と記録する。
- 承諾を得た時刻と内容を保存し、予定を更新する。
5.重複に気づいたら、日付と相談内容をすぐ伝える
ダブルブッキングに気づいたときは、アプリの予定だけを消さず、関係する勤務先へ早めに連絡します。どちらが希望段階で、どちらが確定済みかを整理したうえで、勤務できない時間と変更後に勤務できる時間帯を具体的に伝えます。変更できるかは勤務先との確認が必要で、返信がない状態を承諾と扱いません。
次の例は開始時刻を相談する文面です。自分の都合に合わせて書き換え、実際には移動できない時刻を候補に入れないようにします。急ぎの勤務で返信がない場合は、店舗で決められた電話などの連絡手段を使いましょう。
お疲れさまです。11月3日(火)のシフトについて相談です。
他の勤務先の確定時間を確認したところ、移動を含めると13:45の出勤が難しいことが分かりました。確認が遅くなり申し訳ありません。
14:00からであれば出勤可能ですが、開始時刻の変更は可能でしょうか。難しい場合の対応も相談させてください。
ご確認をお願いいたします。6.個人の予定表と勤務先の労働時間管理を分ける
個人のカレンダーは、働ける時間や移動を調整する道具です。厚生労働省は、雇用される形の副業・兼業では、使用者に労働時間の通算管理が求められ、他社の労働時間を本人の申告等で把握すると説明しています。勤務先の届出・報告ルールを確認し、変更や実績も所定の方法で伝えましょう。
カレンダーに入れた勤務の開始から終了までには、休憩が含まれる場合があります。移動・準備用の個人予定も混在するため、その合計をそのまま法的な労働時間や給与額に置き換えないでください。予定、実際の始終業、休憩を分けて記録し、通算や割増賃金の扱いは各勤務先の担当者に確認します。
この節の参照資料:厚生労働省「兼業の場合、勤務時間について法律の規制はありますか?」
参考資料・記事について
公式資料の機能説明・制度案内を参照し、手順と記入例は当サイトで作成しています。想定例・試算は実在する店舗の実績ではありません。制度やサービスの条件は変更される場合があるため、参照先の最新情報もご確認ください。
- 厚生労働省:兼業の場合、勤務時間について法律の規制はありますか?確認日:2026年10月25日
- Google カレンダー ヘルプ:予定を作成する確認日:2026年10月25日
- Google カレンダー ヘルプ:Google カレンダーの通知を変更する確認日:2026年10月25日
よくある質問
掛け持ちのシフト管理は無料のカレンダーでもできますか?
勤務先・希望/確定・開始終了時刻・移動枠を記録し、二つの勤務先を同じ画面で確認できれば、個人の予定整理に使えます。ただし、店舗への希望提出や確定表との自動連携は別機能です。必要な連携がある場合は公式仕様を確認してください。
二つのバイトに同じ日の希望を出してもよいですか?
同じ日でも勤務時間が重ならず、移動の余裕があれば働ける場合がありますが、同じ時間を双方に出すと重複する可能性があります。確定日と訂正ルールを先に確認し、未確定だから自由に取り消せるとは考えずに相談します。
確定したシフトが重複したら、片方の予定を消せばよいですか?
個人予定を消しても勤務先への連絡にはなりません。日付・時間・変更を相談したい内容を早く伝え、了承を得てから記録を更新します。返答待ちの状態も残してください。
カレンダーの勤務時間合計で残業代も分かりますか?
予定枠の合計だけでは判断できません。実際の労働時間、休憩、契約内容などの確認が必要です。雇用される掛け持ちの労働時間通算については、各勤務先の担当者に申告方法と取扱いを確認しましょう。
次に確認したいこと
シフト希望の記入例を見る
関連する解説や記入例を、ご自身の確認したい内容に合わせてご利用ください。