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働き方の基礎約7分で読めます更新:

従業員とは?社員・パート・アルバイトとの関係

従業員とは、日常の用法では会社や店舗などに雇われて働く人を広く指す言葉で、正社員だけを意味するわけではありません。パートやアルバイトも含めて使われます。ただし、会社概要や申請書にある「従業員数」は資料ごとに集計範囲が異なるため、言葉の意味と人数の数え方を分けて確認しましょう。

編集:シフトエンジン。参照した公式資料と確認日は本文末尾に掲載しています。

従業員と社員の違いは、使われる場面で判断する

求人や社内の案内で「従業員の皆さまへ」と書かれていれば、通常は正社員だけでなく、その職場で雇われて働くパートやアルバイトも対象と考えられます。一方、「社員とアルバイトで制服が違う」のような文では、社員を正社員の意味で使っていることがあります。呼び方だけを見て対象者を決めず、案内の説明や社内の区分を読みます。

会社員とは何かを考える場合も同じです。日常では会社に勤める人を指しますが、「会社員」「従業員」という名称から、契約期間や所定労働時間、給与の計算方法まで分かるわけではありません。応募先の働き方を知りたいなら、雇用形態欄に加えて具体的な勤務条件を確認してください。

資料の中で「社員」「スタッフ」「従業員」が混在しているときは、それぞれの対象者を確認します。この記事では職場での呼び方を整理しますが、申請書や契約に使う言葉は、その書類の説明を優先してください。採用案内の柔らかな表現を、そのまま正式な集計区分と考えないことが大切です。

パート・アルバイトも従業員?正規・非正規は別の区分

「従業員」と「正社員」を同じ範囲にすると、時給で働く人を数え漏らしてしまいます。雇用されて働く人を把握する名簿では、正社員、契約社員、パート、アルバイトを別欄で記録すると、全体と内訳を説明しやすくなります。名称を一つにまとめるより、何を区別したいのかを先に決めましょう。

統計にも独自の区分があります。総務省統計局の経済センサス‐基礎調査の用語解説では、常用雇用者の中に正社員・正職員とそれ以外の区分があり、後者の例に契約社員、パートタイマー、アルバイトなどが挙げられています。このように、常用という語も正社員だけを示すとは限りません。

統計上の雇用区分を、そのまま個人の待遇や法的権利の判定に使うのは避けます。自分の契約を確認する場面では、契約書等の期間、時間、賃金を読み、資料を集計する場面では、その調査の説明に従います。パートと正社員の勤務条件の比較は関連記事で詳しく確認できます。

この節の参照資料:総務省統計局「経済センサス‐基礎調査 用語の解説」

法律上の労働者かどうかは、名称では決まらない

従業員と労働者の違いを調べるときは、日常語と法律の判断を分けます。厚生労働省は、労働基準法上の労働者に当たるかどうかについて、指揮監督下の労働か、報酬がその労働の対価かなどから判断すると説明しています。正社員という肩書がなければ保護の対象外、ということではありません。

業務委託の人が同じ店舗で作業していても、場所が同じという理由だけで、その店舗と雇用関係があるとは限りません。反対に、契約の名前が業務委託でも、実態によっては労働者に該当する場合があります。「名簿で従業員と呼ぶか」と「法律上の労働者か」は別々に確認が必要です。

役員を従業員数に含めるかも、資料の目的を確認します。役員という表示だけで、兼務の有無や就業実態まで判断しないようにしてください。実際の雇用関係に疑問がある場合は、契約内容と働き方を整理して公的な相談窓口に確認します。

この節の参照資料:厚生労働省「労働基準法における「労働者」とは」

従業員数と従業者数は、注記を読んで比較する

会社概要で従業員数を調べるなら、最初に対象日と集計範囲を探します。単体の会社だけか、グループ全体か、国内だけかで数字は変わります。期末時点の実人数と、期間中の平均人数も別の値です。二社の規模を比較するときは、数字だけを並べず、同じ条件にそろえられるか確かめましょう。

「従業者」は単なる従業員の言い換えとして読み飛ばせません。前述の経済センサスの用語解説では、個人業主や無給の家族従業者も区分に含まれます。また、所属する人を数える従業者と、受入れ・送り出しの出向や派遣を調整した事業従事者数が区別されています。統計の用語は、調査名と年次も一緒に読んでください。

制度の人数要件を確認したい場合は、会社案内の数字をそのまま転記せず、当該制度の申請要領を開きます。税務、保険、統計などの目的が違えば、求められる範囲や時点が同じとは限りません。まずは、提出先が求める人数の定義を確認しましょう。

  • 時点:何年何月何日現在か、期中平均か。
  • 対象:会社単体、連結グループ、特定の店舗のどれか。
  • 内訳:正社員以外、役員、出向・派遣をどう扱っているか。
  • 単位:実人数か、労働時間等で換算した人数か。
  • 根拠:会社の注記、統計の用語解説、制度の記入要領のどれか。

この節の参照資料:総務省統計局「経済センサス‐基礎調査 用語の解説」

店舗の例:直接雇用の人数と、当日の配置人数を分ける

架空の店舗で、正社員2人、パート3人、アルバイト4人が在籍し、派遣元に雇われた派遣スタッフ1人と、個人事業主の店主1人が作業に入るとします。ここで「店舗が直接雇用している在籍者」を数えると2+3+4=9人です。これはこの例で置いた集計ルールで、あらゆる制度の従業員数が9人になるという意味ではありません。

同じ店でも、その日の勤務表に載る人数は変わります。例えば直接雇用の5人、派遣スタッフ1人、店主1人が働く予定なら、作業に入る予定者は7人です。9人と7人の差は不足や誤記ではなく、在籍人数と当日の配置人数という目的の違いから生じています。

名簿には雇用元・所属・契約区分を記載し、勤務表には日付・担当・時間を記録すると、この違いを説明できます。派遣や店主が勤務表に載っていることを理由に、直接雇用の名簿へ同じ扱いで足すことは避けましょう。

店舗の例:直接雇用の人数と、当日の配置人数を分ける
対象例の人数直接雇用の在籍者に算入当日勤務予定の例
正社員2人2人2人
パート3人3人2人
アルバイト4人4人1人
他社からの派遣スタッフ1人含めない1人
個人事業主の店主1人含めない1人
計11人9人7人

数字を提出する前に、出典と数え方を一行残す

社内資料で「従業員数を教えて」と頼まれたら、まず利用目的を聞きます。採用案内、店舗の人員計画、公的な申請では必要な情報が違うからです。提出先の定義を確認してから名簿を抽出すれば、数え直しを減らせます。

質問文は「今回の従業員数は、○月末の当店の直接雇用者で、パート・アルバイトも含めるという理解でよいでしょうか。派遣受入れ、休職者、役員の扱いも確認させてください」と具体化できます。未確認の人を独断で除外せず、保留欄に理由を残しましょう。

出力する表には、集計日、対象範囲、含む区分と除く区分、使った名簿の更新日を添えます。「従業員数9人」だけよりも、翌月の担当者や資料を読む人が同じ条件で確認できます。外部公開用には必要な集計値を使い、個人名や雇用情報の一覧をそのまま載せない運用にします。

  1. 依頼元の目的と記入要領を確認する。
  2. 集計時点と会社・店舗の範囲を決める。
  3. 雇用元と区分を名簿で照合し、重複や退職日の反映を確認する。
  4. 人数と一緒に集計条件・出典・確認日を保存する。

参考資料・記事について

公式資料の機能説明・制度案内を参照し、手順と記入例は当サイトで作成しています。想定例・試算は実在する店舗の実績ではありません。制度やサービスの条件は変更される場合があるため、参照先の最新情報もご確認ください。

よくある質問

パートやアルバイトも従業員に含まれますか?

日常の用法では、雇用されて働くパートやアルバイトも含めて使われます。ただし人数の提出や会社概要では、各資料の集計範囲を確認してください。

従業員と正社員は同じ意味ですか?

同じとは限りません。従業員は正社員以外も含む広い呼び方です。社内で社員を正社員の略として使う場合もあるため、文脈と雇用区分の説明を読みます。

派遣社員は派遣先の従業員数に入れますか?

集計の目的と定義によります。派遣先の直接雇用者の集計と、現場で働く人数の集計は異なります。統計や申請の記入要領で受入れ派遣の扱いを確認します。

従業員数はシフト表の名前を数えれば分かりますか?

一致するとは限りません。シフト表には店主や受入れ派遣の人が載ったり、休職中などの在籍者が載らなかったりします。雇用元や在籍日を確認できる名簿を使い、対象時点と範囲を決めて数えます。

次に確認したいこと

パートと正社員の違いを読む

関連する解説や記入例を、ご自身の確認したい内容に合わせてご利用ください。