シフトと勤怠を連携する前に|予定・実績の項目対応と照合例
予定した勤務と実際に働いた時間は別のデータです。連携を検討するときに確認する従業員ID、日付、開始・終了、休憩の対応を、簡単な例で整理します。
実際に試す・記入する
- 月末のシフト表をExcel・CSVで提出する前の確認手順
勤務予定を本部や勤怠担当へ渡す前に、対象期間、スタッフ番号、勤務記号、予定と実績の区別を確認。書き出し後の照合方法をまとめました。
予定表を勤怠実績に置き換えない
予定9:00〜18:00でも、実際の開始・終了や休憩は異なる場合があります。予定を基に実績を自動確定する前提にせず、打刻漏れや訂正を確認する経路を残します。法定の時間外労働等の判定は、単純な予定との差だけではできません。
| 項目 | 予定の例 | 実績の例 |
|---|---|---|
| 従業員ID | S001 | S001 |
| 勤務日 | 2026/9/14 | 2026/9/14 |
| 開始・終了 | 9:00〜18:00 | 9:00〜18:20 |
| 休憩 | 60分予定 | 60分取得 |
| 実働の計算例 | 8時間 | 8時間20分 |
日時と単位を合わせる
Excelでは時刻差を計算できます。小数時間で渡す場合、8時間20分は8.20ではなく約8.333時間です。受渡し先が分、時刻、小数時間のどれを期待するかを確認し、丸めは社内で定めた処理に従います。
予定:9時間の拘束 - 1時間の休憩 = 8時間
実績:9時間20分の拘束 - 1時間の休憩 = 8時間20分
小数時間:8 + 20 ÷ 60 ≒ 8.333時間この節の参照資料:Microsoft「時刻の差を計算する」
同じ人・同じ日を識別できるか確認する
氏名だけで結合せず、従業員IDを使います。夜をまたぐ勤務は開始日の扱い、日付を分ける基準、時刻のタイムゾーンも確認します。複数勤務を一日に持つ場合は、日付だけで一意と決めず勤務区間の識別子が必要です。
- 双方の項目名・型・単位を対応表にする。
- 通常勤務、短時間、日跨ぎ、訂正のサンプルを用意する。
- 欠けた打刻をゼロや予定時刻で埋めないか確認する。
- 再取込時に重複登録しないかを試す。
- 最終的に勤怠担当が確認できる一覧を出す。
予定と実績を、一人一日で照合する例
架空のS001さんについて、予定9:00〜18:00、休憩60分、実績9:10〜18:20、休憩60分とします。予定の拘束時間は9時間、休憩を引いた予定時間は8時間です。実績は9時間10分から60分を引いて8時間10分になります。この差10分は予定との差であり、そのまま法定時間外や支払額の判断になるわけではありません。
受渡し先が分を求めるなら、予定480分、実績490分のように単位をそろえます。小数時間を求める場合は、8時間10分を8.10と入力しないよう注意します。端数の扱いは受渡し先の仕様と確認済みの処理ルールに従い、見やすさのために途中で丸めてから合計しないようにします。
照合表には予定と実績の両方、差、確認状態を置きます。打刻漏れで終了が空欄なら、予定18:00を自動的に補って実績確定としないでください。未確認として担当者へ戻し、訂正後に再取込みする運用が必要です。連携が正常に動いていても、元の実績が未確認なら正しい結果にはなりません。
訂正と再取込みで重複を作らない
同じ人の同じ日の実績を訂正したとき、受渡し先が既存行を更新するのか、新しい行として追加するのかを確認します。追加方式のまま同じCSVを再取込みすると、同じ勤務が二重に集計されるおそれがあります。テストでは一件を訂正して再実行し、件数と合計がどう変わるかを確認してください。
一日に午前と夕方の二つの勤務区間がある場合は、従業員IDと日付だけでは二行を識別できません。開始時刻や勤務区間IDなど、連携先が使う識別方法を確認します。夜をまたぐ勤務も、開始日へまとめるのか日付ごとに分けるのかで行数が変わるため、通常勤務とは別のテスト例を用意します。
本番の受渡し記録には、対象期間、送信件数、受理件数、エラー件数、再処理した行を残します。送信成功という表示だけで締めず、受渡し先の集計と照合するところまでを担当者の作業に含めます。
API連携とCSV受渡しを分けて比較する
APIがあるという案内だけでは、自社の勤怠サービスと接続できるとは限りません。対象プラン、連携方向、更新頻度、エラー時の再処理、担当窓口を確認します。CSV運用でも、毎月の件数が少なく照合できるなら選択肢になります。
シフトエンジンの記事内の対応表は設計例です。特定の勤怠製品への自動連携を約束するものではありません。現在の出力と勤怠側の取込仕様を照らし合わせ、対応できない項目を事前に確認します。
参考資料・記事について
公式資料の機能説明・制度案内を参照し、店舗向けの手順と記入例は当サイトで作成しています。想定例・試算は実在する店舗の実績ではありません。
- Microsoft:時刻の差を計算する確認日:2026年9月14日
よくある質問
予定より20分長ければ残業20分ですか?
予定との差は20分ですが、法定時間外労働等の扱いは別です。適用する勤務制度、実労働時間、契約・規程を踏まえ、勤怠担当が判定します。
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