ホームブログセールのシフトは何人必要?業務量から考える配置の試算
店舗運営5分で読めます更新:

セールのシフトは何人必要?業務量から考える配置の試算

前年と同じ人数を置く前に、会計・接客・補充の仕事量を時間帯別に見積もります。架空の売り出しを例に、必要な作業時間の計算と、休憩を含めた配置の点検方法を説明します。

実際に試す・記入する

売上ではなく、作業の発生回数を置く

以下は計算方法を説明するための仮定です。会計30件、1件3分なら延べ90分の作業になります。「1時間に90分必要」は一人では処理できない量という意味です。実際には待ちのばらつきがあるため、平均値だけで配置を決めません。

売上ではなく、作業の発生回数を置く
1時間の仕事仮定必要な作業分数
会計30件×3分90分
接客12件×5分60分
補充1回×30分30分
合計重複しない作業として試算180分

割り算の結果を、そのまま人数にしない

180分÷60分=3人ですが、これは全員が連続して作業できる仮定です。店内移動や突発対応の余裕を考え、一人あたり計画に使える時間を45分と仮置きすると180÷45=4人です。45分は業界標準ではなく、この例の計画値です。

会計と接客を同じ人が並行して行う店舗では二重計上にも注意します。まず実際の作業を短時間観察し、兼ねられる仕事と同時にはできない仕事を分けてから数字を調整します。

4人案を作業分数へ割り当てると、例えばA・Bが会計を各45分、Cが接客45分、Dが接客15分と補充30分を担う計画になります。全員の計画作業は45分、合計180分です。残る各15分は、この試算では移動や突発対応のために計画へ詰め込まない時間です。所定の休憩として付与したとみなす値ではありません。

ただし会計30件のうち15件が最初の15分へ集中すれば、会計だけで45作業分が必要です。A・Bの二人が15分ずつ対応しても30作業分なので、同じ仮定では15作業分が残ります。

Dが15分応援するなら、Dの元の45分へ足すだけでは計画上限を超えます。例えばAが担当する予定だった会計15分を冒頭のDの応援へ振り替え、代わりにAがDの補充15分を引き受けるなど、時間帯と担当を組み直します。

双方が担当でき、補充の時刻を動かせることが条件です。最初の15分に3人を会計へ置けても、到着が一瞬に集中すれば待ちは発生するため、待ち時間ゼロを保証する計算ではありません。

記入例・数式
必要作業分数 = 件数 × 1件あたりの分数
配置の試算 = 必要作業分数 ÷ 1人あたり計画に使える分数
例:180 ÷ 45 = 4人(仮定に基づく計画値)

割り算の結果を、そのまま人数にしない
担当計画作業(1時間枠の想定)計画分数
A会計45分
B会計45分
C接客45分
D接客15分+補充30分45分
合計会計90分+接客60分+補充30分180分

休憩と準備の時間を、売場人数から分ける

4人出勤していても1人休憩なら、その時間に働けるのは3人です。休憩を後から押し込まず、各時間帯の担当者と交代者を一緒に置きます。開店前の値札確認や閉店後の片付けも営業中の仕事量とは別に記録します。

例えばこの1時間枠の全体を通して1人が休憩し、残る3人も各45分を計画上限とするなら、使えるのは135作業分です。需要180分との差は45分なので、休憩を取り消して合わせるのではなく、交代要員や別時間へ移せる業務を検討します。休憩が枠の一部だけなら、開始・終了時刻で区切って配置を数え直します。

集計用のExcelでは、SUMIFSで日付や業務に一致する作業分数を合計できます。入力する件数や時間の見積もりは自店で検証する必要があり、関数が需要を予測するわけではありません。

この節の参照資料:MicrosoftSUMIFS 関数

会計件数の見積もりを、配置案へ変える

会計30件という予測を置いたら、まず同じ条件に近い営業日の記録を探します。平日の平均を土曜のセールへ当てはめるのではなく、営業時間、販促内容、客数の集中しやすい時間をそろえて比較します。比較できる記録がなければ、そのことを明記して仮の計画として扱い、当日の観測で修正する前提にします。

1件3分も、精算だけなのか、袋詰めや返品対応を含むのかを決めておきます。袋詰めを別の担当が行う計画なら、会計3分に含めたうえで袋詰め時間を再び足すと二重計上になります。業務ごとに開始と終了の区切りを書いてから時間を測ると、他の担当者が記録しても比較しやすくなります。

さらに、1時間の30件が均等に来るとは限りません。最初の15分へ集中した場合は、その間だけ支援できる人がいるかを確認します。1時間全体で使える作業時間が必要作業量を上回っていても、同時に処理できる窓口が少なければ待ちは発生します。平均から出した人数を下限の検討材料とし、ピーク時の担当と応援の呼び方を別に決めます。

予測が外れたときの対応を先に決める

計画時には、忙しくなってから何を止めるかも決めておきます。例えば売場に出す時刻を動かせる補充作業と、当日中に必ず終える作業を分け、責任者が判断できるようにします。安全や必要な確認を省くための優先順位ではなく、担当を移してもよい仕事を事前に明確にするための整理です。

応援を呼ぶ目安は、根拠なく「列が何人なら」と固定するより、自店で観測した待ち時間や処理の滞りから設定します。試行中は呼んだ時刻、到着までの時間、その後に待ちが解消したかを記録します。応援が来るまで20分かかる店では、目の前の行列が長くなってから連絡しても間に合わないことがあるため、呼出しの遅れも振り返ります。

終了後は予測と実績を横に並べます。件数は合っていて一件の処理が長かったなら、商品構成や会計手順の違いを確認します。件数自体が増えたなら来店の条件を見直します。理由を分けることで、次回ただ人数を増やす以外の修正ができます。

当日は予測との差を記録する

次の表は、ある1時間に会計を希望して列へ来た30件を追う架空の例です。到着した件数と、レジで処理を終えた件数を分けて記録します。最初の15分の20件は到着数であり、その15分間に20件すべてを処理できたという意味ではありません。

この30件を最後まで処理するのに要した延べ作業時間を合計した結果が120分です。1件あたり平均4分で、対象の1時間を過ぎて処理した分も含みます。列へ来た時刻は現場で記録し、POSの会計完了時刻だけで到着数を判断しないでください。

次回は1件の時間が長くなった理由を確かめます。商品の組み合わせや包装に原因があれば、近い条件の日の計画に反映します。件数の合計が合っていてもピークが外れるため、15分ごとの到着数と応援の到着時刻も残してください。休憩を消して辻褄を合わせる運用にはしません。

当日は予測との差を記録する
点検項目予測実績の例次回へ残すこと
対象の1時間に列へ来た件数30件30件合計件数の予測は合った
その30件の処理に要した延べ時間90分(平均3分/件)120分(平均4分/件)同じ商品構成なら処理時間を再計測
うち最初の15分に列へ来た件数15件20件ピークの集中を配置案へ反映
補充枠内に30分15分実施・15分繰越繰越分の担当と完了時刻を確認

参考資料・記事について

公式資料の機能説明・制度案内を参照し、店舗向けの手順と記入例は当サイトで作成しています。想定例・試算は実在する店舗の実績ではありません。

よくある質問

POSの来店人数が取れない場合は?

会計件数や、決めた時間だけ観察した接客回数から始められます。観察時間と欠けている情報を記録し、精密な予測値として扱わないようにします。

無料Excel診断

現在のExcelを見ながら、改善できる工程を確認する。

希望回収、未提出確認、転記、Excel出力のどの工程を省力化できるかを無料で診断します。